乳がんについてBrest Cancer

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乳がんとはどんな病気?

乳がんは乳腺の組織にできるがんで、乳管という母乳の通り道に多くは発生します。
一部は小葉という母乳を作る部分から発生するがんもあり、乳腺以外の乳房の組織から発生するがんもあります。
日本人の女性のがんで発生率は一番高く、8人に1人が一生のうちに乳がんになると言われています。
女性だけでなく男性にも女性の100分の1ですが、発生します。

どんな人が乳がんになりやすいの?

乳がんが増えてきた一番の要因は、食事の欧米化いわゆる肉や脂肪分の多い食事と言われています。おそらく、野菜、魚中心の食生活を続ければ乳がんの発生率は下がると思われますが、それは現実的に難しいと思われます。
他には未婚の女性、子供を出産していない方、身内に乳がんになった方がいるなどが挙げられています。最近では乳がん発ガン遺伝子が同定され、乳がんになった方でいくつかのしばりはありますが、保険で家族性乳がんかどうか検査できるようになりました。手術で摘出した組織からも検査できますが、普通の血液検査でも可能で当院でもご希望の方に実施しています。

症状

ではどんな症状でがんがわかるかというと、なんといっても一番は乳房のしこりです。
検診で乳房のしこりを指摘されることもありますが、乳房は内臓と違い体の表面にありますので、自己検診でしこりに気づいて受診される方も多くいます。
他には、乳房のくぼみ、乳頭や乳輪のただれ、乳頭から血がでるという血性分泌などがあります。
稀に、乳房にはしこりがないのに腋の下のリンパ節が腫れて、乳がんと診断されることがあります。

  • しこり

  • 赤み

  • 乳頭から血がでる

  • 乳房のへこみやひきつれ

  • 乳頭や乳輪のただれ

  • 痛み

乳がんの早期発見

乳がんは、他臓器のがんに比べて治りやすいがんです。いわゆるStage4(他臓器に転移してしまった状態)でも5年生存率が30%以上あります。
だからと言って甘くみてはいけません。年間1万4千人以上の方が乳がんで亡くなっています。

乳がんに限らず大切なのは早期発見です。
乳がんは、自己検診ができますので普段から自己検診するとともに、定期的に検診を受けましよう。

セルフチェック

  • 見て

    鏡の前で腕を高く上げ、ひきつれ、くぼみ、乳輪の変化、乳頭のへこみ、湿疹がないか調べる。

  • さわって

    手を挙げた状態で、4本指で「の」の字を書くように指先で軽くなでるようにしこりの有無を調べる。

  • つまんで

    指で乳頭の根本を軽くつまんで、分泌物が出ないか調べる。

  • 横になって

    仰向けに寝て、背中の下に低い枕か畳んだタオルを入れ、乳房をさわってしこりを調べる。

乳がんは、浸潤がんと非浸潤がんに大きく分けられます。
非浸潤がんはいわゆる早期がんで手術で取り切れてしまえば再発の心配はほとんどありません。
浸潤がんは、再発の心配が出てくるがんでStage1からStage4まで進行度に応じて分類されます。Stage1は抗がん剤は不要で、ホルモン陽性であれば、手術後ホルモン剤の内服または注射を受けながら再発の有無をチェックすることになります。
Stage2以上は、抗がん剤を投与した後、ホルモン陽性であれあばホルモン剤を投与することになります。
組織型は硬がんが一番多く、腺管形成型、充実型の3つが良くある乳がんの組織型です。他に小葉がん、粘液がん、管状がんなど特殊型に分類されるがんが存在します。組織型は、針生検という太い針を用いた組織検査または手術で摘出した組織標本を調べて確定します。

初期の乳がんの治療の流れ

  • 術前検査

    MRI検査、CT検査、PET検査(骨シンチグラフィ)

    病変の広がりや転移の有無を調べるために行います。条件によっては遺伝性乳がん卵巣がん症候群検査も保険適応になります。

  • 手術方法決定

    検査結果を基に、手術方法を決めます。

  • 手術

    乳房温存手術
    乳房の一部を切除する手術方法で、がんから1~2cm離れた周囲を含めて切除。組織を顕微鏡で調べ、確実にがん細胞が切除できたかを確認します。
    乳房全切除術
    乳房をすべて切除する手術方法。乳がんが広範囲に広がっている場合や乳房内の離れた場所に複数のがんがある場合に行います。希望すれば乳房再建を行うことができます。
  • 病理検査

    手術で切除した組織をさらに詳しく調べ、がんの種類や性質、進行度を明らかにします。

  • 術後の治療決定

    検査結果を基に、術後の治療を決めます。

    放射線療法
    温存した乳房や周囲のリンパ節からの再発を防ぐために行います。術後の放射線治療は、手術で取り切れなかった可能性のある目に見えないがんを根絶するのが目的です。
    薬物療法
    薬物療法は化学療法(抗がん剤)、ホルモン療法、分子標的療法の大きく3種類に分けられます。治療にどの薬剤を使うかは乳がんの種類や再発リスクなどによって決められます。

※乳がんにはさまざまなタイプがあり、年齢や健康状態によって治療法が変わります。

遺伝性乳がん卵巣がん症候群

アメリカの“アンジェリーナ・ジョリー”が乳がんになる前に予防的に乳房を切除したことで話題になったことがありますが、日本でも以下の条件を満たした方であれば、保険適応で遺伝性乳がんであるかどうか、検査できるようになるになりました。
検査は血液検査で当院でもご希望の方には実施しています。

  • 45歳以下で発症した乳がん
  • 60歳以下のトリプルネガティブ乳がん
  • 2個以上の原発性乳がんの発症
  • 第3度近親者内に乳がん、または卵巣がんになった方がいる
  • 男性乳がん

ただし乳がんを発症した方が対象でその家族の方は検査できますが、保険適応ではありません。
もし検査して遺伝性乳がんと判明した場合、反対の乳房にふたたび乳がんができる可能性が高まりますので、反対側の予防的乳房切除は保険適応で行うことが可能です。

ピンクリボン活動

毎年10月はピンクリボン月間です

毎年10月はピンクリボン月間として乳がん検診を多くの方に広めようと多くの催しが計画されています。
また、各自治体で配布している乳がん検診の無料クーポンによる乳がん検診も受け付けますのでご利用ください。検診の待ち時間を少なくするために、電話での予約をお勧めします。よろしくお願いします。
TEL:079-295-1117

NPO法人 J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動

ソシオエステ

エステの力を借りて つらい抗がん剤治療を乗り切りましょう!

ソシオエステというのをご存知ですか?抗がん剤治療で頑張っている方に強い味方です。
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このたび当院ではソシオエステティシャンの方に来ていただき、個別にお化粧のカウンセリングをしていただく体制を作りました。完全予約制で、マンツーマンで指導していただけます。

一人30分:2,000円

ご希望の方は電話予約の上、おいでください。
TEL:079-295-1117

いしづか乳腺外科クリニック

診療時間

診療時間
9:00~12:30
14:30~18:00

:診療 
:休診(木曜、土曜午後、日曜・祝日)

※受付は、診療時間終了の30分前までとなります。
※受診される際には、待ち時間の短縮のためご予約をしていただくことをお勧めいたします。

所在地

兵庫県姫路市下手野3-3-27

TEL:079-295-1117
FAX:079-295-1118

診療科目

乳腺外科・外科

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